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アロマテラピー(アロマセラピー)=心と体を癒す芳香療法 「アロマ」=「芳香」、「テラピー」=「療法」という意味で、日本語に直すと、「芳香療法」という意味です。 植物から抽出された“アロマオイル”(精油、エッセンシャルオイル)を使った治療(といっても医学ではありません)のことを“アロマセラピー”(アロマテラピー)といいます。 日本語では“芳香療法”と訳され、心身を癒したり、美容 によかったり、体を元気づける方法として注目されています。 「アロマセラピー」は英語読み、「アロマテラピー」はフランス語読みで、どちらも同じ意味に使われます。

アロマセラピーの歴史は、アロマオイルの誕生とともに始まったといわれています。 10世紀頃、アラブ人のイブン・シーナが錬金術の課程で、偶然に水蒸気蒸留法を発見したことにより“アロマオイル”が誕生し、アロマセラピーの歴史が始まります。 そして11世紀頃、十字軍の遠征によりヨーロッパへと広められていきました。 16世紀には、アロマオイルを作る方法は研究され、「新完全蒸留読本」が出版されるなど、アロマオイル産業は最盛期を迎えることになります。 その後、ペストの大流行でアロマオイルの持つ殺菌作用が認められて、人々の注目を集めました。

20世紀初頭、フランスの化学者モーリス・ガット・フォセは研究中、手に火傷を負い、とっさに近くにあったラベンダーのアロマオイルに火傷を負った指を浸しました。すると、たちまち痛みが和らぎ、傷は驚く早さで直ったそうです。この出来事がきっかけで、アロマオイルの持つ医薬品的な力に着目し研究を始めた彼は、1928年に発表した「アロマセラピー(芳香療法)」という著書で、初めて“アロマセラピー(芳香療法)”の名を世に送り出しました。第二次世界大戦中、フランスの軍医ジャン・バルネが、薬の不足からアロマオイルを用いた薬剤を負傷兵の治療に使った経験から「アロマセラピー」という論文を発表したことにより、アロマオイルの効能が医療現場から注目を浴びるようになりました。アロマセラピーはここから20年近くにわたって、医療分野で活用されていきます。