Description: ハーレム国際映画祭は、ニューヨークのハーレムで毎年開催される映画祭です。2005年に創設。最優秀映画賞(作品賞)などの歴代受賞作。黒人(アフリカ系)の監督・製作者による作品が多いです。
歴代 (65) 映画賞 (2) ハーレム国際映画祭 (1) harlem international film festival (1)
ハーレム国際映画祭は、ニューヨークのハーレムで毎年開催される映画祭です。 2005年に創設されました。 最優秀映画賞(作品賞)や、最優秀ドキュメンタリーなどのカテゴリー(部門)があります。 主に、日本では公開されないマイナーな独立系映画が出品されています。 黒人(アフリカ系)の監督・製作者による作品が多いです。 歴代の受賞作を紹介します。
(1987年3月28日、朝日新聞)
照明の落ちた劇場は底冷えがする。客席に道化が1人、無人の舞台を見つめている。 サンドマン・シムズ氏(69)は半世紀の芸歴をもつタップダンサーである。うち30年は、ここハーレムのアポロ劇場で生きてきた。スポットライトを浴びた名ダンサーとして。そしていまは、舞台にしがみつく素人出演者を退場させる役目のピエロとして。 開演には、まだ間がある。シムズ氏は、ハーレムの昔と今を語り始めた。 × × × マンハッタン島の北部一帯がハーレムだ。街を東西に横切る125丁目の大通りには、アポロ劇場をはじめ、装いをこらした商店がにぎわいを見せている。おもちゃ屋の店先に並んでいるキャベツ人形は、みんな肌が黒い。住民の9割が黒人である。 20世紀初め、鉄道の開通を見込んで高級住宅街が建設された。だが、開通の遅れに不況が重なり地価が急落、ダウンタウンや南部を追われた黒人たちが移り住んできた。 1920年代から1930年代にかけ、黒人文化が花開く。ハーレム・ルネサンスである。その殿堂がアポロだった。 シムズ氏は、つい昨日のことのように昔を語る。ビリー・ホリディの衝撃的なデビュー。「世界で1番タフな聴衆」から卵をぶつけられたエラ・フィッツジ