inheritance-stage.jp - 舞台「インヘリタンス-継承-」公式サイト

Description: 世代を超えて語り継がれる、愛と自由を求める人々のラブ・ストーリー2024年2月上演。福士誠治 田中俊介 新原泰佑 柾木玲弥 篠井英介 山路和弘 麻実れい出演

Example domain paragraphs

東京芸術劇場では気鋭の演出家に新たな活躍の場を提供してきました。演出家・ 熊林弘高 とは、2010年『おそるべき親たち』のシアターウエスト公演以来、充実した共同作業を積み重ねています。熊林はシェイクスピアやチェーホフの古典作品を斬新な現代劇として蘇らせたプレイハウス公演、日本の現代劇やアングラ戯曲をスタイリッシュに演出した小劇場公演などを手掛け話題になりました。唯一無二の演出家として錚々たる名優たちから一目置かれる熊林は、寡作の人としても知られています。自身が納得した作品を1~2年に1本選びぬく熊林が「これだけは」と上演を切望した作品、それが 『インヘリタンス-継承-』 です。本作は2015~18年のNYを舞台に、1980年代のエイズ流行初期を生きた60代、HIVと共に生きる30代・20代の3世代のゲイの人々を描きます。感染症と向き合って生き抜く彼らの姿は、ここ数年コロナの猛威と苦闘し、いまようやくそれと共に生きていくところまでたどり着いたわれわれ全ての同時代人に相通じます。彼らが差別や抑圧を受けながらも、真実の自分に出会い、愛を貫くさまを描く本作は、LGBTQなど多様な個性の人々がそれぞれ自分らしく幸せに共

作者の マシュー・ロペス は本作でラテン系の作家として初めてトニー賞ベストプレイ賞を受賞し、この春ノン・バイナリー(自分を男性・女性という性別にあてはめない)俳優がトニー賞を受賞して注目を浴びた『お熱いのがお好き』ミュージカル版の脚本も手掛ける今注目の作家です。病気やマイノリティに対する差別や偏見を乗り越えて力強く生きる人々を描く本作の人気は高く、上演権獲得を巡りコンセプト・プレゼンとなりましたが、熊林が勝ち抜き、作者ロペスより日本初演の演出を託されました。前後篇6時間半にわたる超大作叙事詩(エピック・ストーリー)。熊林はそこに、いま語られなくてはならない物語を見出します。戦争や感染症、災害に苦しみながら命をつなぎ、”語り伝える”ことによって獲得した叡知を次世代に残してきた人類。『インヘリタンス』は、いまにつながる果てしない営みに思いをはせ、未来にバトンを託す希望と勇気をくれる傑作なのです。

キャスティングにこだわる熊林の指名を受けてたったのは、信頼篤き実力派の 福士誠治 、今後が期待される感性豊かな 田中俊介 、正反対の二役を演じる 新原泰佑 、そして 柾木玲弥 はじめフレッシュな若手俳優陣。 対するベテラン勢には、多彩な役を演じて実績のある 篠井英介 、そして円熟した演技で熊林作品を支える 山路和弘 が顔を揃えます。さらに熊林作品に欠かせない名優 麻実れい が後篇のみ、クライマックスで登場するのも見どころです。実力・魅力あふれる顔合せで送る『インヘリタンス』。不安に満ちた現代社会で、傷つき疲弊する我々を励まし、エネルギーをチャージしてくれる作品です。ポジティブで、セクシーで、痛快な舞台に、必ずや時を忘れることでしょう。劇場で久しぶりにたっぷりと、スケールの大きな演劇作品を堪能してみませんか?どうぞご期待ください。

Links to inheritance-stage.jp (5)