Description: 長年蓄積された技術で布帛オールアイテム対応。都内立地の利便性からコレクション、サンプル、量産依頼まで、 作り手の顔が見える自社アトリエのような縫製工場として、デザイナーとのコミュニケーションを大切にします。
東京 (14212) 千葉 (3796) 都内 (486) 日本製 (416) made in japan (155) 縫製 (143) 縫製工場 (65) 裁断 (33) ㈱マーヤ (1) 服を作る (1)
マーヤ縫製工場 は質重視にすることで、厳しい アパレル業界を生き残る数少ない国内工場の1つである。最盛期には100名の従業員が働いていたが、親会社が倒産したのを機にぎりぎりの経営状況に追い込まれる。そこで2代目菅谷 智が高級婦人服の路線に転向することを決める。 低単価の量産型から高単価少量生産へ。そう言うのは簡単だが、ある日突然職人の腕が上がるわけではない。
まず値段を上げるにあたって導入したのが「1秒1円」という独自の換算基準だ。交渉時にクライアントに納得してもらいやすいよう、作業にかかる時間を数字で表すようにしたのである。ただでさえアパレルの生産は海外への流出が始まり仕事が減り続けていた時期、安くても断らずに受ける国内工場が多数ある。 「なんでお宅だけそんなに高いの?って言われるわけです。そこでボタン付けするのに最低100秒はかかります、1秒1円なんで100円は必要です。10秒じゃボタン付け無理でしょうと説明する。そもそもボタン付けを10円で引き受けてしまうのがおかしいんです。実際にそうして多くの国内工場がつぶれていきました」
工場内の目標数値も、個数ではなく金額で表示した。ホワイトボードには「本日の目標生産額〇〇円」と金額が記載されている。衣服に限らず、一般的な製造業では「目標生産数○○個」と、数の記載が多い。そこを金額で記しているのは「数より質」を大事にしていることの表れだ。そのことが働き手にも伝わりやすい。 さらには、請け負う仕事の工賃や、会社全体でいくら稼いでいるかという数字を、従業員に対してオープンにした。「みんなにお給料を支払うにはあとこれくらい頑張らないといけない」という数字を可視化したのだ。