Description: 二種類の天然温泉と、四方漁港直送の富山の旬を鯰温泉でお楽しみください
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むかし、富山市の四方に「弥三郎(やさぶろう)」という親思いの漁師がいました。 父が早く亡くなったので、母を大事に一生懸命働きました。 あるとき、母の足が腫れて歩けなくなりました。薬を貼ったり飲んだりしましたが、痛みはひどくなるばかり。 「なにか、もっと良い薬はないものか。」 弥三郎は町へ出かけました。足が痛くなるまで歩きましたが、薬はどこにも見当たりません。 「困ったな、お母さんは今も苦しいだろうに。」 母のいる家の方に向かって祈りました。そのときです。草むらでなにかが動くのに気付きました。 「なんだろう。」 弥三郎がそっと草むらへ入っていくと、小さな泉の中で、子ギツネがけがをした親ギツネに水をかけているようでした。しばらくして、キツネは去って行きました。 弥三郎は小さな泉に駆け寄りました。 「おや。」 水の中で、5匹の白ナマズが気持ちよさそうに泳いでいるではありませんか。水は、かすかに薬のにおいがします。 「薬の水だ。お母さんの足にかけたら治るに違いない。」 弥三郎は水を毎日汲みに行って、母の足にかけました。 一週間経った頃、足の腫れが引き、歩けるようになりました。 「お母さん、よかったね。」 「ありがとう