Description: Curiosity Kills the Vampire
地上最強の吸血姫は 異世界の真理を求め天上へと手を伸ばす Scroll 「カクヨム」で読む方はこちら 「小説家になろう」で読む方はこちら あらすじ ( Introduction ) かつてその吸血鬼は格上との闘争こそが生き甲斐だった。 だが彼女は強くなりすぎてしまった。 最強となってからの日々はただひたすらに退屈で満たされない。 そんな地上最強の吸血姫は次第に「血」ではなく「知」、「闘争」の代わりに「知的好奇心」を満たすことに生き甲斐を感じるようになっていった。
幸いにして、この世界は多くの謎が散在していた。 自然の摂理や物理法則では説明がつかないアーティファクト。人類の生存圏の外側に跋扈する知性のない化け物。謎に満ちた古代文明。世界に充満する有害なオド。理の外側にいると思しき超越者の影――。 それらを前にしたとき最強の吸血姫は挑戦者でいられた。
そんなある日、地下深くの氷層から人間と同じ形状をした未知の生物が発見される。 その生物を解凍し蘇生すると、彼は自らを「日本人」と名乗った。 この世界には存在しない「日本」という国家の存在と「現代日本の叡智」に、吸血姫の知的好奇心はくすぐられ、唆られた。