sfcj.jp - 日本フッ素化学会

Description: 本学会の目的は、フッ素をキーエレメントとする様々な分野の研究者や技術者が集い、親しく学術交流を行い切磋琢磨しながら新しい学術的な成果を挙げ、未踏の研究分野の開拓、革新的技術を創出する環境を提供するとともに、本分野の活動や成果を広く社会に発信すること、並びに将来を担う若手研究者を育成することにあります。

pet (3633) フッ素 (47) イオン液体 (5) グリーンケミストリー (1) 含フッ素有機エレクトロニクス (1)

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フッ素は塩素、臭素、ヨウ素と同じ仲間ですが、有機化学の教科書でフッ素を含む化合物を対象とした事例や解説は、専門書を除き極めて少ないのが現状で、そのためにフッ素という元素名は知られていても、何の役に立つのか一般には知られていないようです。

フッ素化合物は、耐薬品性、耐熱性、耐光性、非粘着性、撥水撥油性、低摩擦性、電気絶縁性、放射感応性で、屈折率や誘電率が低く、特異な生理活性などを有し、他をもって替えがたい性質を有しております。フッ素系材料としては、30年以上塗り替えずにすむ超耐候性のフッ素系塗料、10年以上張替えしないですむ農業用ハウスのフッ素系フィルム、繊維・皮革の撥水撥油性加工剤などが例として挙げられ、住環境や自動車にもフッ素が省エネルギー・省資源に大いに貢献しています。また、半導体やIT産業を支えているのもフッ素ですし、さらには、リチウム二次電池、燃料電池などのクリーンエネルギー開発などにも、フッ素系材料が大活躍しております。

一方、生理活性物質に目を転じれば、高脂血症治療薬として世界で一番売れている医薬品もフッ素を含んでおります。また、小説「白い巨塔」でも紹介された5-フルオロウラシルは抗癌剤として古くから使用されており、難病とされている膵臓癌にも効くフッ素系抗癌剤が開発されています。最近、上市された緑内障治療薬にもフッ素が含まれています。

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