Description: 甲状腺と病気について様々な情報がありますが、その中には、誤った情報も多くあります。そんな情報じゃなく皆さんに正しい情報を提供し病気の事を知って頂きたい
甲状腺の病気は、主治医からきちんとした説明が受けられない、説明を読んでも情報が多すぎて分かりにくい、ということをよく聞きます。 一方、口から口へ、あるいはメディアを通して伝わる情報は、不備があったり誤りがあったり、また誇張されていたりしています。明るい情報は伝わりにくく、暗い情報には説得力があり、素早く伝わって深く浸透してなかなか訂正されません。 こうしたことをなんとかしようという甲状腺専門医が、グループを組んで作成したのがこのホームページです。正しく知れば、無用な心配をしなくなることでしょう。
甲状腺は、「のどぼとけ」の少し下にある15~20グラムほどの小さくて平たい臓器です。正常な甲状腺は軟らかいので触ってみてもわかりません。横断面で位置関係をみると、頸椎(頸部の骨)の前に食道があり、その前が気管で、甲状腺は気管の前面に張り付いています。ものを飲み込むと気管と一緒に上下します。 甲状腺では、食物に含まれるヨウ素(ヨード)を主原料にして甲状腺ホルモンを作っています。
バセドウ病になると、甲状腺を過剰に刺激するTSHレセプター抗体=(TRAb)という物質がからだのどこかで作られて、甲状腺ホルモンが必要以上に産生されて、血液中の濃度が高くなります。 甲状腺の働きが高まっているので、甲状腺機能亢進症ともいいます。バゼドウというドイツ人の名前が付いているので、日本では特別な病気と思い込まれがちですが、そういうことはありません。