根の部分がハーブとしても用いられるマカは、南米ペルーのアンデス地域の人たちに身近な根菜類の一つで、高原地帯で暮らす人々にとっては豊富な栄養素を含む貴重な食材です。 古来、生殖機能を促す効能が伝えられてきたことから、以前は男性の精力増強に有効というイメージが先行する傾向が見られました。 しかし、近頃では妊娠を希望する場合や、更年期特有の症状をやわらげるなどの効果が期待できるとして、女性の間でも広まっているのです。 この記事では、マカとはどのようなものかについて、含まれる成分などの特徴を中心にご紹介します。
マカとは、南米ペルーのアンデス山脈の高原地帯において、現在は主に栽培される野菜の一つで、キャベツやダイコン・カブといった作物と同じアブラナ科に属する多年生の植物です。 一般にマカと呼ばれる植物は記録のあるもので100種あり、そのうち11種がペルーの高地に自生しています。 マカは豊富なアミノ酸やビタミン、ミネラル類などを含んでおり、現地では古くからエネルギー源に重宝され、現在でも「完全食」と呼ばれるほど栄養価の高い植物として用いられています。
マカの外見は、同じアブラナ科の野菜であるカブによく似た、丸みを帯びた円錐形をしています。 地上部では葉が円形に地面を這うようにして成長し、食用となる根の部分は約10~30gの重さになり、その色は品種によって異なるのが特徴で、赤やピンク、白や黄色、紫や黒などさまざまに存在しています。 高地の過酷な自然環境で外的ストレスにさらされながら育つマカは、小ぶりなもののしっかりした質量があり、低地で育つマカは大ぶりになるのが特徴です。