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お金を貸すという事を金融の世界では「与信」(よしん)と呼ぶ事があります。意味は信用を与えるという意味で、平たく言えば信用するという事です。 お金を貸すという事は、相手を信用して融資する「与信」行為なのです。別の言い方をすると、融資とはそれを行う人にとっては資金の運用です。 資金の運用で安全確実なものは定期預金や国債で、そのリスクはかなり小さいですが、リターンも小さいのです。 金融機関は定期預金等以上の大きなリターンを狙ってリスクを取って融資を行います。 ですので、そのリスクを可能な限り小さくしようと最大限の努力をします。融資する人がその信用するに値する人かどうか、あらゆる手を使って調査するのです。

キャッシングに限らず金融機関が融資する場合、その審査において幾つかの共通した考え方があります。 それは過去の融資した返済の利用履歴がどうだったのか、今現在の勤務先やその勤務年数又は借り入れ残高や所得等の調査です。 現代社会では今現在の借り入れ残高や、過去の返済履歴は一目瞭然に判ります。例え既に完済していたとしても、過去のその返済履歴が余りにも悪くて、尚かつ当時と所得水準が余り変化のない様な状態では、その後のキャッシング審査は非常に厳しくなると考えられるという事です。 過去の返済履歴は非常に重要です。 一般的に金融の世界では入金等の約束を守らない人は、いつまでたっても変わる事が無いと考えられ、逆に今迄きっちりと返済して来た人は、何か多少の事があっても何とか返済しようとすると考えられているからです。

その他の考え方として「返済比率」という考え方があります。 これは収入に対する返済総額の割合の事で、例えば月収20万円の人で全てのローンの返済月額が5万円だとすると返済比率は50,000円/200,000円=25%と計算します。金融機関が審査をする時利用する一つの指標です。 当然のことながら比率は低ければ低い方がよいとされます。年収1,000万円の人でも、住宅ローンや教育ローンがあって返済比率が40%超の人はいくらでもいます。チェックリストやスコアリング等で多く利用されています。